Richard Crazyman's Queer Greeting

ちんけなネタ絵描き「リチャード・クレイジーマン」のよくわからないブログ。絵が見たい人はpixivの方でどうぞ。

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
07

坂道のアポロンを見た!  役に立たない楽器噺

最近、やたらとじっくり見てるのがノイタミナ枠ではじまった「坂道のアポロン」。
数ヶ月前から番宣CMでドラム演奏してる映像が流れてたんで気にはなってたんだよね。

で、楽器の演奏シーンが異常なまでに気になる私としては当然視聴する訳でw
以降、かなり長いので収納しますw



正直、今までのアニメでの楽器の演奏シーン表現に比べてダントツの出来でした。
私は2ちゃんとかの実況は見ないし、ツイッターなどでも他の人の実況は読まないので、
どのような評判になっているのかは知りません(せいぜいふたばの実況スレぐらいしか読んでない)。
大体、1話終了後の段階では「ヌルヌル動く」「ジャズってなんか違うの?」「ホモい」
みたいな感じの反応を目にした位でw


まぁホモいとかは作者の絵柄の属性の問題だろうし専門外の話なので触れませんw
1話で薫の弾いたモーニンのフレーズを千太郎が嫌がる理由が解らない、違いって何?みたいな
問いかけを見たんですけど、いわゆるジャズといえば「跳ねる」という薫の勘違いを千太郎が指摘した
という場面なんですけど、これよくある勘違いなんですよね。
ジャズにおけるスウィング感ってやつは、3連符の中抜きではないんですよね。
たんた、たんた、たんた、たんた、たん。では無いんですよ。(図A)
図A
この話題はあくまで私のテキトーなインチキ話なので鵜呑みにしないで欲しいのですがw
たー、たーたたー、たーといっても伸ばすとこと連打するところを2+1と3つに割って考えるのではなく、
強拍の「たー」の連続の中に「た」というテンポや曲想によって変動する、
跳ねを表す為の弱(裏)拍を適度に置いていくわけです。
で、シンコペーション時には裏拍にアクセントがついてポジションが入れ替わるわけです。
4ビートのウォーキングなどはその上に更にンーバーンーバーと大きなアクセントをつけたりします。
便宜上、アクセントのついた拍を「長い」「伸ばす」と言っていますが勿論、実際は曲の中で様々な形態に変化します。

4分音符や2分音符を3で割ることではなく、アクセントと音符の長短でアーティキュレーションを表現する、
いわゆるグルーヴを出す事が「スウィング」すること、そう私は解釈してます。解りづらい話でスイマセンねぇw
この話題に関しては多分ジャズの先人達がたくさん記している筈なので、興味がある方は探してみてください。



さて話を坂道のアポロンに戻しましょうか。
私が話せるのはドラムの話なので、超偏った話題になりますw

オープニングでも劇中でも千太郎がスティック回しをします。
スティック回しはドラマーが自己アピールをする為の数少ない見せる為だけのカッコつけのハッタリ技ですw
千太郎の回し方は人差し指と中指の間でくるくる回します。わりと誰でもできる難易度です。
スティック回しは他にも種類があってスティックを縦に回転させながら支える指をひとつづつ変えていく難しいやり方です。
後者は一時期メタル系のドラマーの必須テクでしたね。今でもビジュアル系のドラマーに受け継がれているようですw

舞台は1966年の佐世保、という事だそうですが、劇中のドラムセットについて考えてみました。
劇中に登場するドラムはヤマハのロゴの入った赤の1バス1タム1フロアの3点セット(図B)。
図B
シンバルはトップとサイド、1枚づつにハイハットが一組という当たり前のもの。
今時はジャズでももう一枚バリエーションがありそうですが、劇中では左右に一枚づつといたってシンプルです。
バスドラのレッグは時代相応に華奢な足(図C)のようですが、タムの支持方法が気になります。
どう見ても割と近年に普及したリムズ形式のタムブラケットなのです(図D)。
60年代半ばにこのような堅牢なハードウェアがあったとは考えづらいので、
ここだけ時代考証がちょっと甘いのかもしれませんねw
図C
図D
ヤマハのドラムの歴史が解るメーカーの公式サイトがあります。参考にどうぞw)

演奏シーンのカットの多彩さを考えれば何台ものカメラを回して音と映像を同期収録していると思われますが、
その時、奏者が使用している楽器がそのまま劇中の作画で再現されているのでしょう。
とんでもない作業ですよね。どれだけ手間がかかっているのか想像がつきません。
タムやシンバルの揺れ方が凄いんですよ。叩く人なら解ると思いますが、連打するとタムはタム独特の、
シンバルはシンバル特有の複合的な揺れ方を始めるんです。
そんな揺れの違いまでアニメーションで再現している作品なんて、私、初めて見ましたよ。ビックリです。
今までのアニメでの演奏シーンは「演奏の雰囲気を伝える」為に実際の演奏者の映像を参考に
美味しい所をピックアップしてそれらしく見せるというのがかなり上等な手段だったと思いますが、
この坂道のアポロンの作画が伝えようとしているのは雰囲気とかという段階ではなくて
「目の前で音を発して振動する物体や空気」レベルのものなんじゃあないか?と考えてしまいます。

ジャズドラミングは間近で見ると顔面に音が当たります。比喩ではなく空気の振動が波になって実際に皮膚に伝わります。
他のジャンルより多彩な音を要求されるので、腕や手首、指先までコントロールして様々な叩き方をする為に、
スティックがどんどん削れて破片が飛びます。奏者自身の顔によく削れた木片が当たるぐらいにです。
この作品の作画、動画からはその場にある、奏者の肉体のしなやかさや飛び交う音の痛々しさまで感じる事ができます。
裏にアクセントでバスドラ置いてく瞬間に千太郎の頭が左斜め後に振れたりとか、ドラマーなら「ああw」と理解できる
動作があったりとか、これはアニメ見ててちょっと今までに経験の無い感動を味わいましたねw

のだめのアニメの時などは、楽器のディテールの問題を3Dのモデルで解消してましたけど、
あの方法は見た目はともかく動きや「触感」の演出の部分にまだ熟していない感があったんですよ、個人的に。
この坂道のアポロンは輪郭描いて色が塗られてて動いてて、っていう旧来の手法でリアリティが極められてる気がして
ちょっと興奮してしまいますw 全ての作品でこれができるわけが無いとも思いますがw



次回は劇中のドラムのリムを考証してみようかな、などと考えておりますw
本当にやるかは未定ですけどw
っていうか、コレを読んで面白い人は居るのかしらw

-------------------------------------------------------------------------------------------------------
※追記※
解説のなかでテンポが「早い」と書いてあるのは「速い」の間違いです。
混乱を招くような間違いをしてスイマセン。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------

Comments

食いついてしまいましたw
あ、ドラムネタ的にです。

最近アニメを見ることができない体になってしまったのですが(体調が良好なときは可能)、リチャードさんの演奏部分の考証で、ちょっとこれは見ないといけないかもと思い始めてます。

最初のレガートの話(とりあえずそういうことにさせてください)も弱拍はあくまで近似値とよく言われてますが、いやはや楽譜をつかった詳しい解説、勉強になります。
余談ですがイラストのあごひげの人がリチャードさんの自画像なら、ちょっと自分の兄貴に似てるかもw

スティック回しですが自分はできないんですよ。人差指と中指のあいだに挟む方法じゃなくて。
なので左手のグリップを途中で変えたり、クローズドリムショットの後に間髪入れずにマッチドに持ち替えて叩くというのがうまくできなかったり。
今後やる機会があるのかという話は横においておいてwww

あとタムのブラケットですがDWなんかだと、タムの下部のチューニングボルトに取り付けるタイプのものがあるようです。なんでも中低音の鳴りがよくなるとか。サカエリズムさんのタムのブラケットなんかもタムの下部で固定するようになっているようです。
そんなことを思いながらリチャードさんが解説しているブラケットを下部のチューニングボルトにつけてみたらどうなるかしらん、と妄想してます。

後やはりシンバルやらタムのあたりの話題が、ジャンルは違えどいろいろ心当りがあったり、ピアノトリオとかの演奏を小さなハコで聴いたらこんな感じだよなとか、リチャードさんの文章に臨場感がすごくあって、これはちょっとやはり見たいかも。

それと続きがあれば読みたいですw
Orz Brufordさん、いらっしゃいませ。

お互い健康に問題を抱えているようですね。
いつかまた、楽器を思う存分演奏できる時がくることを信じていきましょうか。
あきらめたくはありませんからw

深夜アニメですので健康に無理がない程度に見るのが宜しいかと。

作品の第一話で主人公が「モーニン」のメロを阿波踊りシャッフルで弾いてしまうシーンがあってw
それについてのネタなんですけど。そうですね、レガートの話ですねw
点でしかないはずのドラムの一打も、音符の長さを意識しておかないと
フレーズとして機能しない、そういった不思議現象の代表格ですねw
実はジャズピアノの教則ビデオから学んだ教訓なんですけどね。応用が利きます。

髭メガネの絵なら私です。大体こんな感じの巨漢ですw

スティック回し、クセになっててシンバル打ったあと右手が宙で浮いた時とかに、ついやってしまうw
昔吹奏楽とかでクラシックやってる時にティンパニマレット回して怒られたこともあります。

タムのブラケット、最近は色々あるようですね。
DWやパール、ソナーのように上下のボルトに依存するタイプとか。
タマのように専用のフープを使いボルトに干渉しない方法とか。
写真のジブラルタルのタイプはタム同士をくっつけたセッティングには向きませんね。
ヤマハのYESSとかいうのはボルト2本でシェルぶら下げているのでちょっと怖いですw

>ジャンルは違えどいろいろ心当りがあったり
心当たりあるでしょう?
あの感じが動く絵で表現されてましたw
ドラムってアコースティック環境だと他に比べて音、大きすぎでしょ?
でも、生でやってるとそれに身体が馴染んでいく、その場の感じが結構演出されていたり、
かなり驚きの作品ですよ。

続きは書くネタが貯まったらやるかもしれませんw
音符の長さの話は、昔つのだひろさんやポンタさんが「たとえば譜面に白玉が書かれてたら白玉をたたくんだよ、それがタムでも。それがグルーブやノリを生み出すんだよ」とおっしゃっていたのを思い出しますw

クラシック畑の人がロックやジャズを演奏すると、なんだかいやに硬い音になるというのは、よく目に、いえ耳にしてました。うまいんだけどなんだかメカニカルみたいな。もうちょっと濁ってほしいみたいなw
最近はそうでもない人も増えてきている印象も持ちはじめていますが。

坂道のアポロンですが友人に頼んで録画してもらおうと思います。
阿波踊りシャッフルのモーニンをちょっと聴いてみたいっすw
Orz Brufordさん、どうも。

>「たとえば譜面に白玉が書かれてたら白玉をたたくんだよ、それがタムでも。それがグルーブやノリを生み出すんだよ」
これですよね、超納得ですw
私は基本的に80年代育ちで、バックビート強調でゴーストノートの無い時代にドラム覚えたので
意識上のキックとスネアの拍が長いんですよw
長さを意識しないとビートが作れないのですが、逆にクリックに乗るコツをつかむヒントにもなりました。
減衰が速いタイコ類に長さを感じて、反対に減衰の長いクラッシュのようなものを点に感じる瞬間がある、
ビートに乗ってドラム叩いてると不思議な感覚に囚われることってありますよね。

クラシックの人はよく「リズム音痴」っていわれるけど、
むしろ「ビート音痴」の人がたまに居るってのが正しそうですw
まずアクセントの作り方が違いますからね、それは仕方の無いことなんでしょうけど。
今は音楽情報が溢れていますから、クラシック畑の人でもビートに弱い方は
そんなにいないんじゃあないんでしょうかね。
むしろ基本的に読譜解析能力の高い彼らは相当なツワモノじゃないでしょうかw

阿波踊りモーニン、噴出しますよw
んたったたったたったたっんたー♪ですからw
本当にやったら全員ずっこける破壊力です。
「坂道のアポロン」の紹介ありがとうございました。

この作品は知らなかったのですが、
スイング感についての解説は非常にためになりました。

「坂道のアポロン」原作もアニメも見てみたいと思いますノシ
jefjefさん、いらっしゃいませ。

まぁ私の解釈はあくまで我流なので「こんな風に考える奴もいる」程度に
受け止めておいて下さいねw

「坂道のアポロン」、ぜひどうぞ!って
回し者みたいな薦めかたですなw
※訂正※
今、気がついたけど
解説の中で「テンポが早い」って書いてあるのは
「テンポが速い」の間違いですねw
いい歳してお恥かしいかぎりです。

長いこと音楽やっててこんな間違いをするとは…。
「早い」だとテンポじゃなくてタイミングのことに
なってしまうから意味変わってしまうじゃないですか。
混乱させるような間違いをしてスイマセンです。
たびたびこんにちは。
チャット状態にしてしまってすみません><

たまたまYouTubeに千太郎の演奏シーンがアップロードされていたのをつまみ食いで見てたのですが(すでに消されたようです)、バスドラのヘッドにはYAMAHAの文字がありますが、あのタムのホルダーとブラケット、ベースはYAMAHAにありましたっけ?

GretschかTAMAの流用かなぁ。こだわりのテックさんなら、そういうこともやってしまいそうな気もします。YESSが嫌でシェルに穴をいれて、ダイレクトマウントに戻す(?)という人もいたりしますし。
参照 : http://homepage3.nifty.com/JSTR/research_drum/TomHolder.htm

P.S.
ストーリー上の経緯はさっぱりわかってないのですが、レコード屋の地下でのセッションの始まりかたがいいですね。
ああいうのはRockテイストなバンドでもあるなぁ、と思いましたです。
> あのタムのホルダーとブラケット、ベース
すみません ><
「あの」じゃぜんぜんわかんないですよね ><
これです。
http://gyazo.com/1739ed327716c6c60a71570bb0bcda97
http://gyazo.com/802bd484001e502b96e17311254588d8
Orz Brufordさん、どうも。
いくらでも遠慮なくどうぞw

>あのタムのホルダーとブラケット、ベースはYAMAHAにありましたっけ?
無さそうですねw
作画をしつこく見てると、どうもロゴこそヤマハとは書いてありますが
作画の参考にしているドラムセットは別物のようですね。
ブラケットやバスドラムリフターの様子からするとカノウプスっぽくはあるんですけど
正直なところタムホルダーがよくわかりませんねw
大きさはグレッチに似てるけど形状がちょっと違うし…。

正面から見たところはバスドラム、リフトしてないんだけど
真横からペダル部分アップのカットだとリフトしてるw
スネアドラムのリム形状がシングルフランジだとか、色々と謎が多いですw

参照のサイト、凄い興味深い話が書いてありますね。
私も最初のセットがTAMAのインペだったんですよね~(遠い目でw)。
私もそもそもタムの支持にサスペンションが本当に必要か疑問があったので、
とても共感できる記事ですね~。
それにしてもシェルの保証期間が一年とは…、タイマーとかなのか?
そういえば上で私、ソナーも4点支持とか書いてますが2点支持のようですねw
勘違い多いです、私。
以前、タマのマウント方式は何度も仕事の現場で見かけたんですけど、
初期型はやはりかさ張っててタム同士の間隔が5cmぐらい空いてました(ティンプタムとかいう奴でしたが)。
現モデルはもっとコンパクトらしいですけど、それにしてもやはりタム周りが
ごちゃごちゃしちゃいますよね。初期に比べるとだいぶ見た目がマシにはなってきましたが。
せめてメーカーはオプションで直付けを選べるようにしてくれればいいのにね。
なんて、買う予定の無い者が言っちゃいけませんなw
しつこくこんにちは。
まずは訂正から。
> あのタムのホルダーとブラケット、ベース
"ホルダーとブーム、タムマウントベース" と書こうとしていたのでした ><

それとセットのモデルですが、やっぱりこれじゃないっすかね?微妙に違いますけど。
http://www.gretschdrums.com/?fa=drums&sid=577
最初はリフトの感じからSONORかとも思ったのですが。
いや最初じゃないかw

P.S.
なんだか自分一人でコメントを増やしてしまってすみません。
Orz Brufordさん、どうも。

なるほど、カタリナだとこういうシングルホルダーなんですな。
だとするとジブラルタル製のGTSってことなのかな?
かなりそれっぽいですね。

実際に演奏されている石若駿さんの使用楽器がわからないので
結論は出せないですけど、こういう話題は面白いですよね。

それにしても、こんなに目を皿にしてアニメを凝視したのは久しぶりですわw

Leave a Comment


Body
プロフィール

Rクレイジーマン

Author:Rクレイジーマン
リチャード・クレイジーマン
職業:愛猫家
妄想を絵にしています
2弦がよく切れます

RCのPIXIV絵
FC2カウンター
 
 
 
検索フォーム
 
 
 
 
QRコード
QRコード